2018年12月26日

風しん抗体検査・予防接種の対象拡大の必要性について(平成30年12月議会個人質疑より)

投稿者: wpmaster

平成30年12月議会の個人質疑に登壇し「風しん抗体検査・予防接種の対象拡大の必要性について」というテーマで市の担当部局(健康福祉局・保健所)と質疑を交わしました。

質問の背景としては、今年の8月頃から関東地方を中心に風しん届出数が急激に増加しており

 

昭和37年4月1日以前 風しんワクチンの接種歴がない年代。生涯で計2回のワクチン接種が必要。
昭和37年4月2日-昭和54年4月1日 女性のみ風しんワクチンの集団接種が施行された年代。男性は未接種者がほとんどであり、生涯で計2回のワクチン接種が必要。
昭和54年4月2日-昭和62年10月1日生

男女とも中学生時に定期接種が開始されたが、個別接種のため接種率は低い年代。未接種の場合は不足回数分の追加接種が必要。

昭和62年10月2日-平成2年4月1日生

男女とも1-7歳半に定期接種(個別接種)が開始された年代。未接種の場合は不足回数分の追加接種が必要。

平成2年4月2日-平成12年4月1日生 特例措置対象者に相当する年代。対象期間に2回目の接種を受けていなければ追加接種が必要。
※特例措置:平成20年4月1日から5年間の期限付きで、麻しんと風しんの定期接種対象者が第3期(中学1年生相当)、第4期(高校3年生相当)にも拡大されました。
平成12)年4月2日以降生  定期接種として2回接種を受けている年代

 

 

【質疑概要】※※市長や局長の答弁の文字おこしを精査中です。アップするまでは音声で確認ください。

杉尾:本市の風しん抗体検査・予防接種の対象拡大の必要性についてお尋ねします。

 風しん予防対策については本市においても「妊娠・出産・子育ての切れ目のない支援」の一つとして取り組んでおり、本年3月の定例会において同僚議員からも質疑が交わされたところですが、状況の変化等も含め改めて伺います。

本市では一定の条件を満たす方に対して、平成26年から抗体検査に対する助成をしており、本年7月からは新たに予防接種に対しても費用の一部の助成をはじめたところですが、まず、現在の助成対象の条件と助成内容についてお示しください。

 

 

健康福祉局長:

 

杉尾:抗体検査については全額公費負担。

そのうち抗体価が低いとされた方に対しては本市独自で3500円の助成をしているとのことです。

このことを踏まえ、今年の8月頃から関東地方を中心に全国的に、風しん届出数が急激に増加していると仄聞しますが、そこで伺います。現在関東地方を中心とする全国的な感染拡大の状況と、今後本市に波及してくる可能性はないものかお示しください。

 

健康福祉局長:

 

杉尾:

お述べになられたように爆発的な増加となっているようで、昨年同時期の届出総数83人に対して今年は2313人で、およそ28倍の届出数となっています。

このような状況を受けてアメリカの「疾病対策センター」は10月22日に日本への渡航に対して、海外旅行先の感染症の警戒レベルを上から2番目の「勧告」に引き上げ、現在、妊娠中の女性に対して、感染の拡大が治まるまで日本への渡航を自粛するよう勧告を出しています。

風しんウィルスは免疫がない場合は、1人の風しん患者から5人から7人にうつす感染力を有しており、感染経路が飛沫感染であることから交通網の発達に加え、観光客の増加著しい本市にも波及する可能性が極めて高いといえます。

今回の風しん届出数増加の今一つの特徴として、届出の多くを30代から50代男性が占めているようです。

この背景には年代によって学校等での定期接種や集団接種の回数が1回のみであったり、対象が女性のみであった世代があるようです。

そこで伺いますが、こうした予防接種を受けてない、あるいは一度しか受ける機会のなかった世代・性別と、本市における対象人数はどの程度いるものか。

あわせて、私もそうですが子どもの頃に学校等でさまざまな予防接種を受けた記憶がありますが、受けた予防接種が風しんのワクチンであったのか。自分が受けた予防接種が何のワクチンであったのかわからない、覚えていないといった方も数多くいるのではないかと思料いたしますが、対象となる世代に対する周知や広報について本市の対応についてお示しください。

 

健康福祉局長:

 

杉尾:4月2日から翌4月1日生まれの年度の単位を区切りとして、昭和37年から昭和54年生まれの方は女性のみ集団接種が行われた世代で、ワクチン接種を受ける機会のなかった男性の数が67549人。また、この世代は1度だけの接種であることから2度目の接種を受けていない女性が75750人。

昭和54年から昭和62年生まれの方は男女とも中学時に個別接種が開始された世代であり、昭和62年から平成2年生まれの方は男女とも幼児期に個別接種が開始された世代で、この世代の男女は定期接種では1度しか受けておらず本市では78,444人。

任意で受診されたり、風しんにかかったことのある方も多数おられるとは思いますが、合計すると本市で22万1743人の方が定期接種としては受診機会のなかった世代に該当し、今回このうち、1度も接種機会のなかった39歳から56歳前後の男性への感染が広がっているようです。

こうした世代の方々に、答弁頂いたように周知・啓発を行い、抗体検査を受けてもらい、抗体価が低い方には予防接種を受けてもらう必要があるわけですが、仮に任意でこうした検査や予防接種を受けた場合はどの程度費用がかかるものかお示しください。

健康福祉局長:

 

杉尾:自由診療ではあるとは思いますが、抗体検査についてはおよそ6000円程度、ワクチン接種については風しんワクチン単独で6500円、混合ワクチンの場合で1万円と相当な費用がかかることから、任意での対応をお願いしてもなかなか効果が広がらないのではないかと懸念していたところです。

この質問の最後に、現在本市の助成制度は妊娠を希望する女性とその同居者等を対象としていますが、こうした世代に対しても何らかの助成をして受診率をあげる必要があると思うが現在の助成制度の対象を拡大する必要性についてお尋ねする予定で通告していましたが、つい先ほど、厚生労働省から風疹の新たな対策として、来年から3年間、先ほどお述べ頂いた39歳から56歳の男性を対象に抗体検査とワクチン接種を原則無料にすると発表がありましたので、この項については質問を割愛します。

今後全国的に検査や予防接種の希望者がっ増加し、抗体検査のキットやワクチンの不足も予想されます。また、今回の対象以外にも一度しか接種していない世代もあることから、今後とも、万遺漏なき対応を図られますよう要望します。