2020年3月29日

観光しやすいまちづくりについて(令和元年12月議会個人質疑より)

投稿者: wpmaster

◆令和元年第四回市議会定例会において、『観光しやすいまちづくりに』ついて、以下のような趣旨の質疑を行いました。

【現状と私からの質問】

①ネーミングライツに関連して

現在市の所有する施設のネーミングライツを募集している。正式名称と新たな愛称が付与されることから、定着するまでの間、併記の徹底が必要となる。当局はこの点に関してどのような対応を考えているのか?

②空港連絡バスの車椅子利用について

鹿児島市と空港を結ぶ交通手段としては自家用車・レンタカーを除くとほとんどの方が空港連絡バスを利用することになる。現在民間2社による共同運航をしているが、こうしたバスに車椅子が乗れない現状の中で国体・障害者スポーツ大会を目前に控え何らかの対策が必要では?

③ボランティアガイドについて

市が様々なイベントを行う際、多くのボランティアに支えられている。本市に訪れる観光客に対しては観光ボランティアの皆さんが第一線の受け皿として対応にあたって頂いているが、こうした皆さんに対する支援を拡充する必要があるのでは?

【引き出した回答】

①ネーミングライツに関連して

愛称が定着するまでの間は、混乱を招かないよう案内看板やチラシ等には愛称と正式名称を併記する予定。

②空港連絡バスの車椅子利用について

障害者スポーツ大会の際は約300名の車イスの方の来訪を見込んでおり貸し切りバス・福祉タクシーにより運搬する計画である。

③ボランティアガイドについて

直接観光客と接するボランティアガイドのさらなる資質向上は本市の観光振興に大きく寄与することから、当協会と研修の充実について協議してまいりたい。

【私からの提案】

①ネーミングライツに関連して

観光客の混乱も予想されることから併記の徹底を。特に今回の募集施設の中にはバス停留所の名称にも使用されている施設も含まれているので特に注意して。

②空港連絡バスの車椅子利用について

国交省の示すガイドラインでは、可能な限りリフトつきバスなどのバリアフリー車両を導入することを求めている。
こうした国のガイドラインの趣旨と鹿児島空港の連絡手段が空港連絡バスに頼らざるを得ない状況から民間の事業のことではあるが、事業者に対し何らかの要請や対応を。

【質疑概要】

杉尾:観光しやすいまちづくりについてお尋ねをいたします。
今月初めに二日間ほどですが、主に鹿児島中央駅で活動されている観光ボランティアガイドの皆さんの活動に同行させていただきました。観光客の方からは住んでいると気づかないようなさまざまな問い合わせがあり、その一つ一つに丁寧に対応されておられました。また、本市観光に対する不満やクレーム、例えば、「なぜSuicaが使えないのか」、「シティビューとまち巡りバスの区別がつかず乗り間違えた、なぜ共通チケットにしないのか」といった、ボランティアガイドの方にとってはその責にあらずといった問題に対しても真摯に対応されており、頭の下がる思いで見させていただいたところであります。
夜の班会では観光客の皆さんから寄せられた意見やそれぞれの反省点を共有されており、本市観光にとって大変参考になる意見が多岐にわたって出されておりましたので、今回、その中で本市に関連することについて数点お尋ねをさせていただきます。

まず、ネーミングライツの問題についてお尋ねをします。

ネーミングライツは施設の管理運営に充てる新たな財源の確保を可能とし、また、ネーミングライツパートナーにとっても高い宣伝効果と地域貢献による企業イメージの向上と、双方にとってウイン・ウインの関係を築くことができます。一方で、観光の視点からは環境整備について懸念の声をお聞きしましたので、以下伺います。
まず、県においては以前よりネーミングライツを導入しており、市内の幾つかの県有施設も愛称がつけられておりますが、本市にある県有施設での導入状況について、まずお聞かせをください。
答弁を願います。

企画財政局長(原亮司君):お答えいたします。
県のネーミングライツについては、県文化センターに宝山ホール、県立鴨池陸上競技場に白波スタジアム、県立鴨池野球場に平和リース球場の愛称が付与されております。
以上でございます。

杉尾:答弁をいただきました。
ボランティアガイドの方によると、宝山ホールの愛称は市民に定着しているものの、白波スタジアム、平和リース球場については導入から日も浅く、愛称がまだまだ市民に定着しておらず、観光客の方に平和リース球場に行きたいのですがと尋ねられても、ぴんとこない市民の方も多いようであります。また、看板やイベントの案内に正式名称が書かれていたり、愛称が書かれていたりと混在をしており、観光客の方が困惑する一因となっているようであります。
こうした中、本市でも七月よりネーミングライツの募集を開始していますが、今回募集している八施設の進捗状況についてお示しをください。
また、新たな愛称が付与されることから、定着するまでの間、案内看板や文書等に新たな愛称と正式名称との併記の徹底が必要かと思われますが、当局の見解をお聞かせください。
答弁を願います。

企画財政局長(原亮司君):本市が今回募集した四件、八施設については、ネーミングライツパートナーの優先交渉権者を決定したところであり、現在、契約締結に向け協議を行っているところでございます。
また、名称については、愛称が定着するまでの間は混乱を招かないよう愛称と正式名称を併記してまいりたいと考えております。
以上でございます。

杉尾:答弁をいただきました。
ネーミングライツ導入ガイドラインの中にも愛称が定着するまでの期間、正式名称を併記することがありますと明記もされておりますが、運用に当たって徹底をされますように、特に今回の募集施設の中にはバス停留所の名称にも使用されている施設も含まれておりますので、意を用いて対応に当たられますよう要望をいたします。

次に、空港連絡バスの車椅子利用についてお尋ねをします。
交通のバリアフリー化も進み、車椅子を利用する方が単独で鹿児島を訪問し観光する姿を見る機会がふえてきているそうで、大変喜ばしい限りであります。その一方で、車椅子の方が空港まで行くための手段について懸念があるということですので、以下伺ってまいります。

まず、鹿児島空港はJRの乗り入れも隣接もなく、鹿児島市内から空港に行く手段としては自家用車を除けば高速バスの利用になるかと思いますが、現在運行している空港連絡バスの状況。また、現在運行しているバスに車椅子の乗車は可能なのかどうかお示しをください。
答弁を願います。

企画財政局長(原亮司君):空港連絡バスについては、現在、民間の二つのバス事業者が共同運行しておりますが、車椅子の乗車については、その形状などにより難しい場合もあるようでございます。
以上でございます。

杉尾:答弁をいただきました。
民間のバス会社二社が共同運行しており、車椅子の乗車については形状などにより難しい場合もある。恐らくは電動車椅子の乗車が難しいということであろうかと思います。仮に車椅子で空港連絡バスが利用できない場合、福祉タクシーを利用することになると思いますが、その場合、市内の福祉車両を持つタクシー会社に試算をしてもらったところ、中央駅から空港まで運賃がおよそ一万円、高速料金が一千七十円、福祉車両の利用料が五百円かかり、空港バスに乗車できれば一千三百円であるのに対して計一万一千五百七十円かかることになり、バリアフリー旅行にはまだまだ遠い、そういう環境にあります。
こうした状況は本県、本市だけの問題ではなく全国の地方空港でも同じような問題が生じているようで、国においてもこれまでおくれていた空港連結バスなどのバリアフリー化を来年開催予定の東京オリンピック・パラリンピックに向け急ピッチで進めているところであります。
こうした国等の動きについて、まず二点伺いますが、公益社団法人日本バス協会の示す高速バスにおける高齢者、
身体障害者等への対応はどのように定められているものか。
また、本年十月に国土交通省が示した公共交通機関の車両に関するバリアフリー整備ガイドラインの中で都市間路線バスのバリアフリー化の推進の内容についてお示しをください。
答弁を願います。

企画財政局長(原亮司君):日本バス協会の示す高齢者等への対応については、乗降の際、乗務員等が座席へ案内することや必要によっては他の乗客の方に席をかわっていただくよう協力をお願いすることなどが挙げられております。
また、国土交通省のガイドラインによりますと、空港と都心部を結ぶ直行路線については、リフトつきバス等のバリアフリー車両を導入することとし、それが難しい場合であっても人的支援のソフト対策を講じること等によりバリアフリー対応を優先的に推進していくべきであるとされております。
以上でございます。

杉尾:答弁をいただきました。
国交省のガイドラインでは、可能な限りリフトつきバスなどのバリアフリー車両を導入することを求めており、また、バス協会も現在は人的なソフト面での対応を図っているところですが、今後の検討課題として電動車椅子が収納できるトランクルームを備えた車両構造などの改善を挙げられています。
こうした国のガイドラインなどの趣旨を踏まえ、また、本市と鹿児島空港の連絡手段が空港連絡バスに頼らざるを得ない状況を考えますと、民間の事業のことではありますが、事業者に対し何らかの要請や対応をお願いする必要があると思われますが、こうしたことについての当局の見解をお聞かせください。
答弁を願います。

企画財政局長(原亮司君):本市では、鹿児島市新交通バリアフリー基本構想の中でバス事業者による乗務員のバリアフリー研修などソフト面における取り組みを掲げ実施しているところであり、引き続き事業者と連携し、バリアフリー化の推進を図ってまいりたいと考えております。
以上でございます。

杉尾ひろき議員:答弁をいただきました。
本市では新交通バリアフリー基本構想の中でソフト面における取り組みを掲げて実施しているとのことであります。国のガイドラインなどでも示されるように今後はハード面での取り組みが重要となってきています。現在の基本構想は令和二年度が目標年度となっておりますので、その後の基本構想の見直しの際などに当たっては、ハード面での整備、都市間輸送についてもぜひとも検討されますように要望いたします。
縷々お尋ねしてまいりました空港連絡バスのバリアフリーの問題について最も懸念されるのが、来年開催が予定されております全国障害者スポーツ大会、通称鹿児島大会への対応であります。大会には多くの車椅子利用者の来訪が予想されます。
そこで伺いますが、こうした車椅子を使用される選手、監督の人数を当局はどの程度想定しているものかお示しをください。
答弁を願います。

観光交流局長(有村隆生君):お答えいたします。
全国障害者スポーツ大会に参加する車椅子使用の選手、監督等は、先催県を参考に約三百人が見込まれているところでございます。
以上でございます。

杉尾ひろき議員:答弁をいただきました。
電車や車の移動などもあり、三百名全ての方が飛行場を利用するわけではありませんが、それでも相当数の車椅子の方が同時期に空港から各競技会場や宿泊会場に向かうこととなります。
現在の空港バスの状況から考えると何らかの対応が必要かと思いますが、空港から各競技会場や宿泊会場などへの移動についてどのように対応されるおつもりかお示しをください。
答弁を願います。

観光交流局長(有村隆生君):選手、監督等の空港と競技会会場等の移動については、県において貸し切りバス、または福祉タクシーで対応されることとなっております。
以上でございます。

杉尾:答弁をいただきました。
空港からの移動等については、県において貸し切りバス、または福祉タクシーなどで対応されるとのことであります。本市に到着されてからの受け入れに当たっては、動線の確保や移送手段について、特段の留意をされ、対応に当たられますように要望いたしまして、この項の最後の質問をさせていただきます。
本市を訪れる観光客の方と直接触れ合うことの多いボランティアガイドの皆さんは、コンベンション協会の開催する研修会等を通じて日々ガイドとしての資質向上に取り組んでおられます。また、新たな観光ルートなどができると観光客の方と同じ目線で案内ができるようにと休みの日などに自費で路線に乗り、新たなルートを回るなどの努力を続けられているそうです。
ボランティアガイドの皆さんのこうした資質向上の取り組みに対しては、これよりさらに支援を拡充する必要があると思いますが、こうしたボランティアガイドに対する支援の拡充の必要性と対応するおつもりはないかお聞かせをください。
答弁を願います。

観光交流局長(有村隆生君):現在所管しているコンベンション協会におきまして、ボランティアガイド全員を対象とした研修会の開催や歴史講演会等への参加取りまとめなどを行っておりますが、直接観光客と接するボランティアガイドのさらなる資質向上は本市の観光振興に大きく寄与することから、当協会と研修の充実について協議してまいりたいと考えております。

杉尾ひろき議員:答弁をいただきました。
前向きな答弁であったと受けとめさせていただきます。コンベンション協会と協議を進められて実効性のある支援を図られますように、また、当局の中で特に観光、交通に携わるセクションの方におかれましては、ぜひともさまざまな課題が見えてくると思いますので、現地に赴きまして、ボランティアガイドの現場の様子や皆さんの話を聞く機会をぜひともつくっていただきますように要請をいたしまして、新しい質問に移ります。