2020年3月29日

PPP/PFIの活用による公共施設の整備(令和元年12月議会個人質疑より)

投稿者: wpmaster

◆令和元年第四回市議会定例会において、『PPP/PFIの活用による公共施設の整備』について、以下のような趣旨の質疑を行いました。

【現状】

・これまで3つの施設について、PFIの導入が検討されてきたが、結果ひとつも導入に至らなかった。

・PPP/PFI導入検討会が市役所の職員だけで構成されており、クローズドな組織で専門知識の不足からPFI導入に至っていない可能性が考えられる。

【私からの質問の内容】

・これまでPFI手法が導入されてこなかったことをどう分析するか?
・過去のPFI検討会において、民間手法の導入に詳しい民間事業者や有識者を招待し、意見を伺った経験はあるか?

【引き出した回答】

・PFI導入検討会に必要があるときは委員以外の者を会議に出席させ意見等を聞くことは可能である。しかしながらこうした外部の方を会議に出席させた実績はこれまでのところ一度もない。

【私からの提案】

・検討会に外部の人物を招き、ぜひとも民間のノウハウを生かした検討して頂きたい。今後こうした手法は全国的に広がり市内事業者を育成する上でも小さな事業での導入や事業者向けの勉強会などの開催をする必要がある。

【質疑概要】

杉尾:PPP/PFIの活用による公共施設の整備についてお尋ねをしてまいります。
現在、武岡住宅についてPFI導入の検討が行われているところでありますが、本市では一定規模の公共施設の整備を行う際にPFI手法を優先的に検討することとなっておりますが、まず、優先的に検討するその根拠についてお示しをください。
答弁を願います。

企画財政局長(原亮司君):PPP/PFIについては、国の多様なPPP/PFI手法導入を優先的に検討するための指針に基づき本市の方針を策定し、平成二十九年度から優先的検討を行っております。
以上でございます。

杉尾:答弁をいただきました。
国の指針によると、人口二十万人以上の自治体が総事業費十億円以上の公共施設の整備を進める際はPFI導入を優先的に検討することになっており、そして、これに基づき本市も方針を策定して優先的検討を行っているということであります。
それでは、これまでの優先的検討の状況について伺いますが、これまで検討を行った施設と件数、そのうち実際に導入した施設についてお示しをください。
答弁を願います。

企画財政局長(原亮司君):優先的検討については、二十九年度と三十年度に八幡小学校校舎建てかえなど三事業を行っておりますが、導入に至ったものはございません。
以上でございます。

杉尾:答弁をいただきました。
これまで三つの事業について検討を行ったが、導入に至ったものはないとのことであります。
PFIの導入はバリュー・フォー・マネー、いわゆるコスト削減効果が最たる目的でありますが、本市の方針によると、導入の判断に当たっては金額だけではなく総合的に判断するとされており、この総合的に判断という部分が、まず導入の判断を不透明なものにしています。そのため、これまで本市がPFIの導入を優先的に検討した三つの事業についてもVFMが見込めなかったので導入をしなかったのか、あるいは見込めたものの、総合的な判断で導入に至らなかったものかわかりにくいものになっています。
そこで伺いますが、導入に至らなかった三施設はVFMとして見たときの導入効果はどのようなものであったのかお示しをください。
答弁を願います。

企画財政局長(原亮司君):導入に至らなかった三事業については、VFMの効果は見込めなかったところでございます。
以上でございます。

杉尾:答弁をいただきました。
三事業ともVFMの効果が見込めなかったので導入しなかったとのことであります。
平成二十九年度より優先検討が始まり、それ以前からも何度か可能性調査を行っていますが、これまで本市でPFIを導入したものは鴨池公園水泳プールと新南部清掃工場の二カ所だけにとどまっています。
このように本市でPFI導入が進まない要因を当局はどのように分析されているものかお示しをください。
答弁を願います。

企画財政局長(原亮司君):これまでも民間の資金や能力を活用した低廉かつ良質な公共サービスの提供等の効果を期待し各面から検討を行ってまいりましたが、導入に至らなかったものはコスト削減効果など総合的に判断した結果であると考えております。
以上でございます。

杉尾:答弁をいただきました。
各面から検討して総合的に判断した結果、導入が進まないとのことであります。
専門家の方に意見を伺ったところではVFMが見込めないはずはないという意見も一部ではあり、また、PFIの導入は、工事本体に係るコスト削減に加えて、契約や工事監理といった事務負担の軽減も期待できます。また、ノウハウの蓄積や民間事業者や市職員の経験値の向上といった副次的な効果も期待でき、こうした部分も導入効果として捉えて判断することも必要なのではないかと考えます。

いま一つ導入の判断を不透明にしているものが検討会についてでありますが、まず伺います。
PPP/PFI導入検討会について、その構成メンバー。また、検討に当たっての視点はどのようなものなのかお示しをください。
答弁を願います。

企画財政局長(原亮司君):PPP/PFI導入検討会は、両副市長のほか、関係局部長で構成されております。
検討に当たりましては、民間の経験、ノウハウ等の活用余地、VFM、民間企業の参入見込みなどの視点から総合的に判断しているところでございます。
以上でございます。

杉尾:答弁をいただきました。
検討会の構成メンバーは本市職員だけで構成されているとのことでありました。また、お述べになられたような判断に必要とされる視点は多岐にわたり、専門的な知見を持つ有識者等も含めた上で判断をされる必要があるのではないかと考えられます。
現在、PFIの効果が見出せない、導入がなかなか進まない中で、現在のようなクローズドな会とせず、導入検討会に専門的な知見を持つ有識者、ノウハウを持つ民間事業者等を含める必要性について当局はどう考えるでしょうか。また、これまで優先的検討を行った検討会の際に一度でもこうした有識者や民間事業者などといった委員以外の方が出席したことがあるものかお示しをください。
答弁を願います。

企画財政局長(原亮司君):導入検討会は必要があるときは委員以外の者を会議に出席させ意見等を聞くことができるとしておりますが、お触れになった会議での実績はございません。
以上でございます。

杉尾:答弁をいただきました。
必要がある場合は委員以外の者を会議に出席させ意見を聞くことができるというふうになっているが、これまで外部の人間が出席したことは一度もないということであります。ぜひとも積極的に活用して民間のノウハウを生かした検討を図られますように要請をします。
今後、人口減少・高齢化が進む中、職員の定数も減少が見込まれ、少人数の職員でふえ続ける行政ニーズに応えるためには、効率的な財政運営とPFIを初めとした可能な限り公共サービスを民間の手法に委ねる取り組みが必要となってきます。現在、PFIについてのノウハウを持つ事業者がどの程度あるものかはわかりませんが、今後こうした流れが加速することは明らかであり、そのために建設事業者等に対してPFIについての勉強会の開催や国の指針によると優先的検討は総工費十億円以上の事業となってはおりますが、それ以下の事業では関係がないと思わずに、むしろもう少し小さな規模の事業にこそ導入をし、本市の民間事業者がPFIについてのノウハウを蓄積する機会を確保されますように要請をいたしたいと思います。